【2歳児】発達の特徴 言葉の発達は?イヤの対処法は?月齢別に解説!

「2歳って何ができるようになるのかな?」

「どれくらい出来たら大丈夫なんだろう」

初めて育児をしているママやパパにとって、子どもの成長は嬉しい反面、不安がつきものですよね。

2歳児は、赤ちゃんから子どもへ大きくステップアップする時期。

できることがぐんぐん増える反面、「いや!」と自己主張が強くなり、かかわり方で悩むことがあるかもしれません。

この記事では、月齢を前半と後半に分けて、体や言葉の発達や、人とのかかわり、生活習慣の変化などを分かりやすくまとめました。

おすすめの遊びや、困ったときの対応ポイントもご紹介しているので、ぜひ子育ての参考にしてみてくださいね!

もくじ

2歳0ヶ月〜2歳5ヶ月

2歳になったばかりの頃は、赤ちゃんぽさが残っている時期。

半年の間にぐんぐん成長していきます。

体の発達

よちよち歩いていたのが、しっかり歩くようになり、走る、飛ぶなどの運動機能が伸びてきます。

階段は何も捕まらずに段ごとに両足を揃えて上り下りするようになります。

全身を使って運動遊具を使って、登る、すべる、飛ぶなど、色々な動きを楽しむ時期です。

また、ボール遊びでは、投げる、蹴る、追うなど、様々な動きができるようになります。

全身の使い方はうまくなってきますが、まだまだバランスを崩しやすい時期。

保護者が側について遊ぶようにしましょう。

クレヨンや鉛筆をグーで持って、ぐるぐると丸を描くようになります。

指先を使う遊び(ひも通し、粘土など)が好きです。

指先を使った遊びはこの時期とても大切なので、ぜひ一緒に遊んでみてください。

言葉の発達や人とのかかわり

単語だけでなく「ママ きた」「わんわん いた」などの二語文が増えてきます。

「かっこいいね」「きれいだね」など、自分が感じたことを言葉で表すことができるようになり、おしゃべりも楽しくなる時期です。 

「うちの子全然話さないけど大丈夫かな?」と心配になる方もいますよね。

言葉の発達は個人差が大きいです。

心配な場合は、言葉が理解できているかを確認しましょう。

・「ご飯食べる?」と聞くと、自分の席に座ろうとする
・「ゴミ捨ててきて」と伝えると捨てにいく

このように、大人の言っていることを理解しているようであれば心配ありません。

言葉を溜め込んでいる時期なので、焦らずその子のペースで言葉がでてくるのを待ちましょう。

3歳になっても単語がでない場合は、地域の保健センターや支援センターに相談をおすすめします。

自分でできることが増えてきて自分で何でもやりたがりますが、思い通りにできなかったり、やらせてもらえなかったりするとかんしゃくを起こすことが増えます。

子どもの気持ちを受け止め、さりげなく(気付かれないように)援助することで、自立に向けての意欲を育てていきましょう。

できたときには「できたね」とその姿を認めることで、達成感や自己肯定感に繋がります。

周りの子に興味が出てきますが「お友だち」というより「同じ場で遊ぶ子」という認識です。

同じ場所で砂場遊びをしていても、別々に山を作る。たまに様子を見に行って目があって笑う。

そんなかかわり方です。

生活習慣

手づかみが少なくなり、スプーンを使って食事ができるようになってきます。

おしっこが出る感覚がわかり、誘うとトイレでできることも。

定期的にトイレへ誘って、トイレに慣れていきましょう。

手を洗う、靴を脱ぐなど、簡単なことは自分でやることができるようになります。

おすすめの遊び

  • ままごとやぬいぐるみのお世話ごっこ
  • 積木やブロックで電車などに見立てて遊ぶ
  • 手先を使った遊び(紐通し・洗濯バサミ遊び、粘土・シール貼りなど)
  • 追いかけっこやボール遊び

2歳6ヶ月〜2歳11ヶ月

2歳後半になると、グッとお兄さん、お姉さんらしさがでてきます。

自分でできることが、どんどん増えていきますよ

体の発達

片足で立とうとする、階段を片足ずつ登るなど、バランス間隔が育ってきます。

平均台(高さ20cmくらい)を横歩きで渡ったり、30cmくらいの高さから跳びおりたりできるようになります。

他にも、鉄棒にぶら下がったり、ジャングルジムによじ登ったり、全身を使って遊ぶ時期です。

手先がより器用になり、お絵かきでは線だけでなく、簡単な形を描けるようになります。

言葉の発達や人とのかかわり

 いろいろなことに興味をもち「これは何?」と聞くようになります。

同じ場所(ブロック遊びなど)で遊んでいる周りの子に興味をもち、一緒に遊ぶことも増えてきます。

自己主張が強い時期のため、周りの子と物の取り合いになることが多いです。

「貸して」「いいよ」などのやり取りができるようになってきますが、毎回はできません。

取り合いになりそうなときは、大人があいだに入るようにしましょう。

赤、青、黄、緑などの色が分かったり、 大きい小さい、長い短い、同じなどの区別が付くようになります。

生活習慣

スプーンやフォークを持ち、使い分けて食べ、ほとんどこぼさずに食べられるようになります。

おしっこやうんちをしたい時に知らせてくれる子も出てきます。

トイレでできるようになるのは個人差が大きいです。

一人一人のおしっこの間隔に合わせてトイレ に誘い、トイレでおしっこをする気持ちよさを感じられるようにしていきましょう。

 着替えや靴の着脱、ボタンなど、身の回りのことを自分でやりたがるようになります。

できる限り見守って「自分でできた!」という体験をたくさんできるようにしましょう。

靴のかかとに輪をつけたり、大きめのボタンにしたりして、子どもがやりやすいように工夫するのがおすすめです。

おすすめの遊び

  • ダンスや体操
  • ブロック遊び(簡単な形をつくる)
  • こどもが好きなごっこ遊び(でんしゃごっこ、レストランごっこなど)
  • お絵かきや粘土

こんなときどうする?

何でも「イヤ!」と言うとき

2歳はなんでも「いや!」と言いたい時期。

分かっていてもパパやママも疲れてしまいますよね。

なんでも「イヤ!」と言われたら

「イヤだったね」「〇〇したかったんだね」と子どもの気持ちを受け止め、共感することで、子どもが“認めてもらえた”と感じ、落ち着いてきます。

また、「イヤ」と言われない対策として、選択肢を与えるのがおすすめです。

例えば「赤い服と青い服どっちにする?」「ご飯とお味噌汁どっちから食べる?」など、子どもが決めることで、“自分で決めた”思い、納得することができます。

「イヤ!」と言われたときのおすすめの対処法はこちらで詳しく解説しています。

お友達におもちゃを貸せない

まだまだ自分の思いが優先される時期なので、貸せなくても大丈夫!

満足するまで使えたら、自然と貸せるようになります。

「まだ使いたいんだね」と子どもの気持ちを認めていきましょう。

「でも、貸せないと相手の保護者の目も気になる…」

その気持ち、すごーく分かります。

そんなときは「電車があと一周したら替わろうか」と子どもにやさしく提案しましょう。

“いつ貸すか”が分かると、心の準備ができるのでスムーズに貸せることが多いです。

「貸せないのが当たり前」だと思って、お友達に貸せた時には、たくさん認めてあげたいですね!

まとめ

2歳児は、体や心が大きく成長する時期。

一方で、「やりたい気持ち」とうまく出来ないもどかしさから、癇癪につながることも多いです。

なんでも「イヤイヤ!」と言われ、うまくいかない日もあるかもしれません。

そんなときは少し立ち止まって「小さな成長」を探してみましょう。

「昨日は靴下が履けなくて泣いていたけど、今日は履けたな。」

「でも裏返しが嫌で泣いているんだな。」

など、同じように見えてもたくさん挑戦していく中で、少しずつできることが増えています。

今しかない成長をたくさん見つけて、楽しい毎日を過ごしてくださいね!

参考】東京都教育委員会 0歳から2歳児の発達過程

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この記事を書いた人

こども園に13年勤めた元保育士。

小学生と幼児、2児の母。

育児や保育の悩みを解決するきっかけになりたいと思い、ブログを開始。保育や育児に関する情報を発信中。

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