こんにちは、元保育士の夏芽です。
3歳児になると動きが活発になってきて、外で遊ぶ機会も増えてきますよね。
その中で
「外で遊ぶときに、どんな遊びをしたら良いか分からない」
砂場や滑り台もいいけど、みんなで体を動かして遊べるようにしたい」
そんな悩みをもつ保育士の方も多いのではないでしょうか。
筆者も保育士時代には「今日は何しようかな〜」と悩むことが多かったです。
室内遊びだけでなく、体を動かしてたくさん遊べるようにしたいですよね。
そんなときは鬼ごっこをするのがおすすめです!
鬼ごっこは、楽しいのはもちろん、体を動かす力やお友達とかかわる力が育つ遊びでもあります。
今回は、保育士として公立園に13年勤めた夏芽が「3歳児におすすめの鬼ごっこを8つ」紹介します。
3歳児におすすめの鬼ごっこがこちら。
- 色鬼
- ◯△▢鬼(かたち鬼)
- まねっこ鬼
- むっくりくまさん
- とおりぬけ鬼
- しっぽとり
- ひっこし鬼
- オオカミさん今何時?
保育ですぐに使えるように、3歳向けにアレンジしてあるのでぜひ参考にしてみてください。
鬼ごっこの基本ルール

鬼ごっこは、鬼が逃げる人を追いかけてタッチする遊びです。
特別な道具がなくても楽しめて、ルールもシンプルなため、昔から親しまれてきました。
①鬼を1人決める
②鬼は逃げる人を追いかける
③タッチされた人は鬼と交代する。
ルールはとても簡単ですが、遊び方のバリエーションはたくさんあります。
子どもの発達や人数に合わせてアレンジしながら楽しめます。
3歳児の鬼ごっこでのねらい

3歳児でおにごっこをするときは、以下のことを意識してねらいを立てましょう。
- 走る、止まる、方向転換をするなど、全身を動かして遊ぶ
- 簡単なルールを知り、守って遊ぼうとする
- 保育者や周りの友だちと一緒に遊ぶ楽しさを知る
ねらいを立てておくことで、鬼ごっこをする中で育ってほしいことが分かりやすくなります。
3歳児は周りの友だちと少しずつ遊べるようになってくる時期。
保育者や友だちと、ルールを守って遊ぶ楽しさを感じられるように工夫していきましょう。
3歳児におすすめの鬼ごっこ8選
3歳児のねらいにあった鬼ごっこを8つご紹介します。
筆者も3歳児担任のときにやったものばかりで、とってもおすすめです!
色鬼

・難易度:★☆☆
・用意するもの:なし
・場所:園庭
【基本のルール】
- 鬼を1人決める
- 子ども「おにさん、おにさん、なんのいろ?」と鬼に聞く
- 鬼が「赤」など色を1つ大きな声で言う
- 子どもたちは指定された色を探しタッチする
- 鬼は指定した色を触っていない子を探してタッチする
- タッチされた子が次の鬼になる
3歳児向けの遊び方
3歳児で行う場合、まずは色探しゲームから始めるのがおすすめです。
「赤色はどこにあるかな?」「すべり台は何色かな?」など、身近なものの色を探すのが楽しいですよ。
色鬼をするときは、最初は保育者が鬼になりましょう。
子どもを捕まえたときは、スキンシップを取ると子どもたちは大喜びするのでおすすめです。
子どもをタッチした後も、鬼は交代せずに保育者がやります。
繰り返し遊ぶことで「あれ?髪の毛も黒だよ!」と新しい発見をしたり、友だちの服を触ったりして楽しむようになります。
子どもから「鬼がやりたい!」という声が出た場合は、まずは保育者と一緒に鬼をやっていきましょう。
◯△▢鬼(かたち鬼)

・難易度:★☆☆
・用意するもの:◯△▢を白線で描いておく
・おすすめの場所:園庭
【基本のルール】
- 鬼を1人決める
- 子どもが「◯△▢!」と言ったら、鬼が「丸!」など一つを指定する。
- 子どもは指定された形の中へ逃げる
- 鬼は、まだ形の中に入っていない子をタッチする
- タッチされた子は鬼と交代する
3歳児向けの遊び方
まずは保育者が鬼になって逃げることを楽しめるようにしましょう。
タッチされても鬼にならなくて大丈夫です。
繰り返し楽しみましょう。
慣れてきたら形を☆や♡など子どもが好きな形に変えても楽しいですよ。
物足りなくなってきたら、形の数を増やして難易度をあげてみましょう。
まねっこ鬼

・難易度:★☆☆
・用意するもの:なし
・場所:遊戯室(ホール)
【基本のルール】
- 鬼を1人決める
- 鬼はまねするものを決める(例:ねこ)
- 子どもは決められたもの(ねこ)のまねをしながら逃げる
- 鬼は子どもより強い動物のまねをして追いかける(オオカミなど)
- 捕まったら鬼を交代する
3歳児向けの遊び方
鬼は保育者がやりましょう。
鬼ごっこだけでなく、なりきることを楽しめるように「美味しそうなねこがいるな〜」と保育者もオオカミなどになりきって捕まえに行きましょう。
オオカミが入れないセーフティーゾーンを用意しておくと、怖がりな子でも安心して遊べます。
むっくりくまさん

・難易度:★☆☆
・用意するもの:なし
・場所:遊戯室、園庭
【基本のルール】
- 鬼(クマ)はしゃがんで目をつむる
- 子どもは手をつないで、クマの周りを囲む
- 「むっくりくまさん」を歌いながら、クマの周りをグルグルまわる
- 歌が終わると、クマが目を覚まし「たべちゃうぞー!」と言いながら子どもを追いかける。
- 食べられたらクマを交代する
3歳児向けの遊び方
保育者が2人いるとスムーズに遊べます。
1人はクマ、もう1人の保育者は子どもと一緒に手を繋いで遊び方を知らせていきましょう。
友だちと手を繋いで歌ったり、「もうすぐクマが起きる!」というドキドキ感が楽しい遊びです。
みんなで楽しく歌ったり逃げたりできるようにしたいですね。
クマ役の保育者は、捕まえたら「もぐもぐ」と食べるまねをしたり、ぎゅっと抱きしめたりして、たくさん触れ合っていきましょう。
とおりぬけ鬼

・難易度:★★☆
・用意するもの:白線をまっすぐ3本
・場所:遊戯室(ホール)
【基本のルール】
- 鬼は真ん中の線の上しか移動できない
- 真ん中の白線の上にに立ち、道を塞ぐように構える
- 子どもたちは鬼にたっちされないように反対側の白線まで走る
- 通り抜けた子は他の子を応援する
- タッチされたら鬼を交代する
3歳児向けの遊び方
鬼は保育者がやりましょう。
「捕まえるぞ〜」といいながら、線の上で面白い動きをすると盛りあがります。
捕まえたときはギューッと抱きしめたりこちょこちょをしたりして、捕まっても楽しめるようにしましょう。
誰かが捕まっている間に「今のうち!」と通り抜けるなど、作戦を立てる子もでてきますよ。
逃げるというより、ゲーム感覚で「すり抜ける」遊びにすると怖がらず楽しめます。
最後の子はみんなで応援しましょう。
しっぽとり

・難易度:★★☆
・用意するもの:スズランテープや布で作った「しっぽ」
・場所:園庭
【基本のルール】
- 子どもたちのズボンや腰に「しっぽ」をはさむ
- スタートの合図で、しっぽを取り合う
- 自分の尻尾が取られたら終了
- 最後まで残った子が勝ち
3歳児向けの遊び方
逃げながら相手のしっぽを取ることはまだ難しい時期。
まずは保育者だけがしっぽをつけて子どもが追いかける形が安心です。
取ることに満足したら、今度は子どもが付けて逃げてみましょう。
3歳児はしっぽをたくさん用意して、好きなだけ付けられるようにするのがおすすめです。
しっぽがたくさん付いているので、1つ取られても楽しく遊ぶことができます。
どちらも繰り返し楽しんでいきましょう。
保育者が逃げるときには、クルッと向きを変えてみたりスピードを変えてみたりすると、子どももいろいろな動きが経験できますよ。
ひっこし鬼

・難易度:★★☆
・用意するもの:白線で描いた家5つぐらい(◯でもOK!)
・場所:園庭
【基本のルール】
- 白線で家を5つくらい描いておく
- 子どもは家の中に入って待つ
- 鬼が「おひっこし!」と言ったら、子ども全員が別の家に移動する
- 鬼は家に入っていない子をタッチする
- タッチされた子は鬼になる
3歳児向けの遊び方
鬼は保育者がおこないます。
「鬼をやりたい」という子がいたら保育者と一緒にやっていきましょう。
「おひっこし」の合図で「おだんご!」「おもちつき!」など違う言葉をいうと盛り上がります。
「よーく聞いててね」と言って、言葉遊びも一緒に楽しんじゃいましょう。
鬼がオオカミになって「トントントン」と叩いてみるなど、鬼ごっこ以外のごっこ遊び要素をいれるとより楽しいですよ。
オオカミさん今何時?

・難易度:★★☆
・用意するもの:お面(なくてもOK)
・場所:遊戯室、園庭
【基本のルール】
- オオカミ(鬼)は子ヤギ(逃げる子)から少し離れた場所に立つ
- 子ヤギは「オオカミさん今何時?」と聞く
- オオカミは「◯時だよ」と、好きな時間を答える
- 夜中の12時ではない場合は「あー良かった」と言いながらオオカミに少し近づく。
- 何度か繰り返す
- オオカミが「夜中の12時!」と言ったら、子ヤギは逃げる
- オオカミは子ヤギを食べようと追いかける。
- 食べられたら鬼を交代する
3歳児向けの遊び方
オオカミは保育者がおこないます。
「今◯時」というやり取りが面白い鬼ごっこです。
子ヤギを捕まえたときは、むしゃむしゃ食べる真似をすると捕まっても楽しく遊ぶことができます。
追いかけた後はタイミングを見て、元の場所(お家)に戻り、繰り返し楽しみましょう。
「お腹が空いたな〜」「美味しそうなヤギみつけたぞ〜」とオオカミになりきると、より盛り上がります。
また、子ヤギの家など安全地帯を作っておくと、鬼ごっこが苦手な子も安心して参加しやすくなるのでおすすめです。
3歳でも鬼ごっこを楽しもう!

鬼ごっこは3歳児でも工夫すれば楽しく遊ぶことができます。
体を動かすだけでなく、ルールを守る力や、友だちとのかかわり方を自然と学ぶことができ、とてもおすすめです。
慣れるまでは保育者が鬼になり、子どもたちが「楽しい!」と感じられる環境を整えていきましょう。
やればやるほど、遊びがどんどんひろがっていきますよ。
もっといろいろな鬼ごっこを知りたい方はこちらの本がおすすめ!
筆者が保育士のとき、とても参考にした鬼ごっこの本です。
遊び方のコツや、年齢別のアレンジが載っていて、読んでいると「保育でやりたい!」とワクワクする内容になっています。
サイズは小さめで持ち運びやすいサイズになっています。
こちらもたくさんの鬼ごっこを紹介していてとても参考になります。
ぜひ日常の保育の中に鬼ごっこを取り入れてみてくださいね!
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