「保育士1年目だけど、もう限界かもしれない…」
「仕事がつらい、やめたい」
そう思う保育士1年目の方は多いのではないでしょうか。
保育士として働き始めたばかりの時期は、期待と現実のギャップ、慣れない仕事、人間関係など、心も体もすり減ってしまいやすいですよね。
「やめたいと思うなんて、保育士失格だ」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
筆者も1年目の頃、分からないことばかりで「頑張りたい、でもやめたい」と気持ちが不安定になることが多かったです。
今回は、元保育士の夏芽が、保育士1年目で「やめたい」と感じたときの5つの対処法をお伝えします。
「仕事をやめたい」と思ったら無理に続けずにやめても大丈夫です。
一緒により良い方法を見つけていきましょう。
保育士1年目で「やめたい」と思う理由

「保育士やめたい」といっても、理由はいろいろありますよね。
まずは自分が「何故保育士をやめたい」のか整理してみましょう。
「やめたい」と思う主な理由がこちら。
- やることがとにかく多い
- 持ち帰り仕事が多くて休めない
- 仕事は大変なのに給与が少ない
- 人間関係がつらい
- 理想と現実のギャップが大きい
どれも「分かる!」って頷きたくなりますね。
順番に解説していきます。
やることがとにかく多い
筆者が保育士になって一番驚いたのが、やることの多さです。
子どもとかかわる以外にも、毎日の掃除・書類・行事の計画や準備・日々の計画など、やることが山程ありますよね。
特に1人担任だと、全て自分でやらなければならず、負担がとても大きいです。
新任だと、何をすれば良いのか分からないので、より作業に時間がかかり、疲れてしまう1年目の子は多いです。
持ち帰り仕事が多くて休めない
「終わらなかったから持って帰ってやろう」
保育士なら、こんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。
帰ってからも仕事をしていると、オンとオフの切り替えができず、常に追われている感覚になりますよね。
筆者も「私は仕事のために生きているんじゃないんだ〜!」と何度も思いました。
仕事は大変なのに給与が少ない

保育士って大変だけど、手取りは月収20万以下という園も多いですよね。
責任の重さ・忙しさ・労力に対して、手取りが少なく、将来が不安になる人も多いです。
「これだけ頑張ってるのに…」と、やりがいだけでは続けられない現実がありますよね。
人間関係がつらい
先輩や上司、保護者、同僚との関係など、人との関係に悩みやすいのも1年目です。
先輩保育士に 気を遣いすぎて疲れてしまったり、理不尽に感じることもたくさんありますよね。
ちなみに、筆者が保育士1年目で一番つらかったのは、人間関係でした。
理想と現実のギャップ
「もっと子どもと丁寧に関わりたいのに」
「毎日バタバタで余裕がない」
思い描いていた保育とのギャップに戸惑い「向いてないのかな」と自信をなくす人も多いですよね。
保育士は1年目でいきなり担任をもつことも多く、「まだ1年目なのに…」と不安が消えないのも理由の一つです。
保育士がつらいときの5つの対処法

自分の「やめたい原因」が分かったら、自分を守るためにできることを少しずつ試してみましょう。
- 休みは仕事を忘れてしっかり休む
- 周りの人に話を聞いてもらう
- 「できたこと」をメモする
- 手を抜く方法を覚える
- 「この園が全てじゃない」と知る
休みは仕事を忘れてしっかり休む
「持ち帰り仕事があるのが当たり前」
そんな空気に押しつぶされていませんか?
週に1日は完全に「仕事をしない日」をつくることが大切です。
好きなカフェに行く、映画を見る、ゆっくりお風呂に入るなど、自分のために時間を使いましょう。
「でも仕事しなきゃ後で大変だから…」「先輩にやってきてって言われたし…」と思うかもしれません。
でも、その結果、限界が来てしまったら意味がありません。
そんなに頑張らなくても良いんです。
先輩には「勤務中にやります」と言えば大丈夫。
筆者も保育士をしている頃は「日曜日は何もしない!」と決めていました。
仕事は気にせず、ゆっくり休んでリフレッシュしましょう。
周りの人に話を聞いてもらう
先輩や同期、友人、SNS、誰でも大丈夫です。
誰かに話すことで感情が整理され、「そこまで自分を責めなくていいんだ」「頑張らなくて良いんだ」と思えることもあります。
特に、同期と話したりSNSで同じ気持ちの人と交流することで、気持ちが少し楽になりますよ。
「できたこと日記」を作ってみよう

自分の保育に自信がない、気持ちが落ち込みやすい人には『できたこと日記』がおすすめです。
何故かというと、自分の良いところ、頑張ったところを見つけられるから。
保育士1年目で「今日も子どもを泣き止ませられなかったな」「また記録が上手く書けなかった」など考えることはありませんか?
筆者も1年目の頃、出来なかったことやネガティブなことばかり考えていた時期があります。
そこで「できたことも見つけたい」と思い、毎日3つ「出来たこと」を書くようになると「頑張った自分えらい!」と自己肯定感が高まり、小さなことは気にしないようになりました。
これは保育士をやめた今も続けています。
内容は「泣いてた子が笑った」「保護者にありがとうと言われた」「笑顔で過ごせた」そんな一言で十分です。
自分自身をたくさん認めていきましょう!
手を抜く方法を覚える
保育や事務、全て頑張ろうとして疲れてしまうことはありませんか?
保育士の仕事は、保育準備などやろうと思えばずっとやることがあり、全てをやろうとするとキリがないですよね。
少しずつ手を抜く方法を覚えていきましょう。
- 製作の準備は、全部手書きじゃなくてコピーする
- 壁面の壁面は使い回すなど最低限にする
- 記録や週案は完璧に書こうとせず、7割納得できればOK
また、優先順位をつけて、重要なことからやっていくのもおすすめです。
「優先順位の低いもの」「やった方が良いけど、やらなくても良いこと」は無理にやらなくて大丈夫。
できる範囲でやっていきましょう。
「この園だけがすべてじゃない」と知る
どうしても合わないと感じるなら、転職も選択肢の一つです。
「この園にいられない=保育士失格」ではありません。
他にも保育園はたくさんあります。
保育園ごとに雰囲気や方針が全く違うので、自分にあった園を探してみましょう。
それでもしんどいなら、保育士をやめても大丈夫

今回は「保育士1年目だけどやめたい…自分を守るための5つの対処法」について解説しました。
「保育士をやめたい」という気持ちは悪いことではありません。
どうしても辛いままなら、辞めることもひとつの正解です。
「1年でやめて良いのかな」「3年は働いた方が良いって言うし…」と不安かもしれませんが大丈夫。
今働いている園が全てではありません。
「他の保育園」「放課後デイサービス」「ベビーシッター」など、保育士の仕事は他にもいろいろあります。
以下の記事では「保育士資格で就ける仕事」を詳しく解説しているので、こちらの記事もぜひ合わせて読んでみてくださいね。
また「転職したいけど、どこに相談したら良いか分からない」という人は、こちらの保育士向けの転職サイトがおすすめです。

保育士専門サイトなので、他の転職サイトより希望の職場が見つかりやすいです。
今の園を「続ける」「やめる」「転職する」どの道を選んでも、間違いではありません。
自分が笑顔でいられる道を見つけてくださいね!
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