こんにちは、元保育士の夏芽です。
「子どもたちが全然なついてくれない」
「先輩保育士の指示は聞くのに、私の話は聞いてくれない」
保育をしていると一度は思ったことがありますよね。
保育をする中で「子どもがなつかない」ことに悩む保育士はとても多いです。
筆者も、保育士になって保育をする中で一番最初に悩んだことでした。
毎日笑顔で接しているのに無視されたり、他の先生には甘えているのに私にはよそよそしかったり…。
泣いているから側に行くと「〇〇先生(他の保育士)が良い〜!」と言われ、落ち込んだこともありました。
でもあるとき、自分の関わり方を少し変えただけで、子どもとの距離が縮まるようになったんです。
今回は、公立園に13年勤めた元保育士の夏芽が、「子どもがなつかないときに実践してほしい4つの方法」をご紹介します。
「子どもとの関わり方に悩んでいる」「子どもとの心の距離を縮めたい」と思っている保育士の方は、ぜひ参考にしてくださいね!
子どもと信頼関係を築く4つの方法

まず、子どもとの信頼関係を築くには、一人ひとりに合わせた関わりをすることが大前提です。
そのうえで、子どもと信頼関係を築く4つの方法を見ていきましょう。
- 名前を読んだり、少し話すことから始める
- 「子どもに楽しんでもらう」ことを意識する
- 子どもの気持ちに共感する
- スキンシップをとる
一見、あたりまえのことに思えるかもしれませんが、それぞれポイントがあります。
名前を読んだり、少し話すことから始める

子どもとの距離が縮まっていないときこそ、名前を読んで少し話すことを意識しましょう。
名前を呼ばれることで、「自分は気にかけられている」「受け入れてもらっている」と感じ、子どもの安心感に繋がります。
中には警戒心が強い子には「〇〇君おはよう」「かっこいい車できたね」など少し距離を保ったまま、短い言葉をかけてみましょう。
「消防車だよ」など返事をしてくれるようになると、心の距離が縮まってきた証拠です。
会話を楽しんでいくうちに少しずつ安心できる存在になっていきます。
筆者が2歳児を担任しているときにも、遠くから様子を伺っている子がいました。
そのとき「笑顔で名前を呼ぶ+少し話しかける」を続けたところ、少しずつ返事が返ってくるように!
2週間ほどたった頃には、自ら話しかけてくれるようになりました。
子どもは警戒心が強い子も多いです。
いきなり距離を縮めようとせずに、まずは名前を呼んだり声をかけたりすることを意識してみてくださいね!
「子どもと一緒に楽しむ」ことを意識する

子どもがなついていないときは「子どもと一緒に楽しむ」ことを意識することが大切です。
保育士1年目の頃は「保育士として頑張らなきゃ」と思いがちですが、子どもにとっては「楽しくて安心できる存在」であることが信頼につながります。
子どもと遊ぶときは、自分も思いっきり楽しみましょう!
また、子どもの目線に合わせて遊んだり、子どものしたことにリアクションをとったりすることで、子どもとの距離もグッと縮まります。
「先生らしくいなきゃ」と思いすぎず「一緒に楽しもう」という気持ちで保育してみてくださいね!
子どもの気持ちに共感する

「子どもの気持ちに共感して寄り添う」ことも信頼関係を築くための大切な土台になります。
気持ちを受け止めてもらえると「分かってもらえた」と感じ心を開きやすくなります。
筆者が1年目のころ、よく泣いて登園してくる子がいました。
「大丈夫だよ」「保育園でいっぱい遊べるよ」と励まそうとしても全然泣き止まず…。
それが「ママが良かったね。さみしいよね」と声をかけた途端、暴れていたのがピタッと落ち着いたんです。
それを見て「あ、まず共感が大切なんだ」と気が付きました。
それからは、まず気持ちに共感するようにしたことで、子どもが少しずつ心を開いてくれるようになりました。
子どもとの信頼関係は「この先生は分かってくれる」と思ってもらうことから始まります。
子どもの気持ちに寄り添えるように心がけていきたいですね。
スキンシップをとる

スキンシップをとることで、子どもが安心感を感じ「この先生は安心できる存在だ」と感じるきっかけになります。
ただし、子どもによっては信頼関係がないとスキンシップが嫌な子もいるので、子どもに合わせてスキンシップの取り方を変えていきましょう。
泣いている子:共感しながら背中をさする→慣れてきたら膝にのせて一緒に絵本を読む
少し信頼関係ができた子:遊びの中でスキンシップをとる(ふれあい遊びなど)
ひとりひとりに合わせたスキンシップを見つけると、グッと距離が縮まりますよ。
子どもに一人ひとりに合わせた信頼関係を築いていこう

子どもがなつかないと感じると不安になりますよね。
子どもとの信頼関係を築くには「子どもを思って寄り添う気持ち」が大切です。
上手くいかない日があっても大丈夫。
子どもに向き合ってかかわっていることは、必ず子どもたちに届いていますよ。
とはいえ、子どもひとりひとりに合わせて関わっていくのって難しいですよね。
以下の記事で、子どものタイプに合わせた信頼関係の築き方を解説しています。
「こんな子の場合どうしたら良いんだろう」と悩んでいたら、一緒に呼んでみてくださいね。
子どもと関わっていると「あ、今少し心をひらいてくれたな」と思う瞬間があります。
保育士をしていて、その瞬間ほど嬉しいことはないですよね。
その気持ちを忘れずに日々の保育を楽しんでくださいね!
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