【元保育士が解説】慣らし保育の期間やスケジュール|育休・仕事中の乗り越え方と親の不安対策

こんにちは、元保育士の夏芽です!

春、入園の季節ですね。

入園したら始まるのが「慣らし保育」です。

「慣らし保育ってなんだろう」
「子どもは楽しく過ごせるのかな?」
「初めて離れるから心配…」

こんな不安や疑問をもつ保護者の方も多いのではないでしょうか。

初めての園生活、分からないことばかりで心配ですよね。

慣らし保育は子どもだけでなく、保護者にとっても園に慣れるための大切な期間です。

今回は、公立保育園に13年勤め、現在2児の母でもある筆者が、慣らし保育についての疑問を丁寧に解説していきます。

「慣らし保育って何?」「どのくらいの期間?」「仕事との両立は?」といった疑問がある方はぜひ参考にしてください。

もくじ

慣らし保育とは

慣らし保育とは、子どもが保育園という新しい環境に慣れていくための準備期間のことです。

最初は短時間からスタートし、子どもが安心してすごせるように少しずつ時間を伸ばしていきます。

いきなり長時間預けると、新しい環境で子どもも保護者も疲れてしまうので、とても大切な期間です。

慣らし保育の期間はどのくらい?

慣らし保育は、通常1〜2週間が一般的です。

ただし、子どもの様子によっては延長になることがあります。

最初の数日は1〜2時間の保育からスタートし、徐々に給食、昼寝、おやつと進めていくことが多いです。

夏芽先生

子どもが「泣いてご飯が食べれない」などの場合は、慣らし保育を延長することもあるよ!

ちなみに、我が家の慣らし保育では「朝子どもが泣いて辛い」「家での癇癪が激しくなった」など、実際に悩んだことがたくさんありました。

そんな不安や疑問に対する解決策はこちらの記事をご覧ください。

保育士視点からも含めて詳しく紹介しています。

慣らし保育中に悩んだときは、ぜひ読んでみてくださいね!

「慣らし保育」は何のためにあるの?


保育園の慣らし保育は、子どもが新しい環境に慣れていくための大切なステップです。

また、保護者の不安を軽くするためでもあります。

子どもが保護者と離れることや、園での生活になれるため

保育園は、これまでの家庭での生活とはまったく違う環境です。

初めての場所、たくさんの子ども、知らない大人(保育士)など子どもにとっては大きな変化。

急に長時間預けると、不安やストレスが大きくなり、夜泣きや癇癪がひどくなる場合もあります。

短時間からスタートして、徐々に時間をのばしていくことで、子どもが「この場所は安心できる」「この先生は毎日見てるから安心」と、場所や保育士に慣れていくことができます。

保護者が安心して預けられるようにするため

初めての保育園、親にとっても「初めて離れるから大丈夫かな?」と、不安がありますよね。

私も保護者として、1歳で初めて保育園へ預けた時には、数時間でも心配でたまりませんでした。

慣らし保育はそんな保護者の方も、少しずつ慣れていく大切な期間です。

慣らし保育をする中で、子どもが少しずつ慣れていく様子を見ることで、保護者自身も安心して預けられるようになります。

保育士が子どもを理解するため

慣らし保育の期間中、保育士は子どもの性格や好きな遊び、生活リズムなどを見ていきます。

その子に合った関わり方を見つけ、早く園に慣れていけるようにサポートしています。

夏芽先生

子どもが安心して過ごせるように、一人ひとりにあった工夫をしているよ!

慣らし保育のスケジュール例

乳児か幼児かによっても慣らし保育の期間が変わってきます。

以下は乳児に慣らし保育の一例です。

1〜2日目:1〜2時間(給食前にお迎え)
3〜4日目:3〜4時間(給食まで)
5〜6日目:6時間(昼寝まで)
7〜8日目:7時間(午後おやつまで)
9日目以降:通常通り

慣らし保育のスケジュールは園によって違います。

また子どもの様子によっても変わってくるため、園と相談しながら、慣らし保育の期間を決めていくのがおすすめです。

育休中に慣らし保育は可能?

「仕事復帰の前に慣らし保育ってできるの?」

という質問をよくいただきます。

結論:できます

慣らし保育は「家庭保育ができなくなる日(仕事復帰)から逆算して始めます。

(例)4月20日(月)から仕事復帰、慣らし保育が7日間の予定の場合
 →仕事復帰の7日前(土日を含めず)4月9日(木)から慣らし保育開始

4月入園の場合、どんなに早くても4月1日からしか慣らし保育ができません。

慣らし保育が終わってから仕事復帰したい場合は、復帰タイミングに気を付けましょう。

慣らし保育中は復帰前の最後の自由時間でもあるよ!

夏芽先生

せっかくだからゆっくり過ごしてね!

慣らし保育中に仕事はできる?

慣らし保育中でも仕事は可能です。

しかし、慣らし保育中はお迎えが早いため、職場の協力と理解が必要になります。

慣らし保育の時間を過ぎないように仕事を調整しましょう。

保護者の方も、子どもの保育園と仕事と、どちらも慣れない環境は意外と大変です。

個人的には、慣らし保育で預けている間は、保護者の方もゆっくり休んでほしいなと思います。

慣らし保育なしはおすすめしません

「すぐ仕事をするから、慣らし保育はなしにしたい」

保育士のとき、このような相談を受けることはよくありました。

実際、慣らし保育なしですぐに1日保育をする子もたまにいますが、おすすめはしません。

子どもにとって保育園での生活は、環境がガラッと変わり大きなストレスになるからです。

保育園に預ける時には泣いていなくても、保育園にいるだけで毎日気を張っています。

今までなかった夜泣きや癇癪が始まったり、体調を崩す場合もあるので、注意が必要です。

しかし、どうしても慣らし保育が難しい場合もありますよね。

その場合は、園に子どもの様子や生活リズムをしっかり伝え、連携をしっかり取るようにしましょう。

保護者や子どもにとって最善の方法を選んでね!

慣らし保育に向けてやっておきたい準備

初めての園生活を少しでも安心して始めるために、ぜひやっておいてほしいことを紹介します。

生活リズムを整える

早寝早起きの習慣をつけたり、昼寝を保育園と同じ時間にしたりして、生活リズムを整えておくことで、子どもへの負担が少なくなります。

持ち物の全てに名前を書く

保育園では、何十人と子どもがいるため、名前を書いていないと誰のものか分からなくなります

園に持っていくものは全て名前を書いておきましょう。

園庭開放や説明会へ参加する

実際に園へ行ってみると、園の雰囲気や子どもの様子が分かるので、入園後のことがイメージしやすくなりおすすめです。

疑問に思ったことは職員に聞いてみても問題ありません。

子どもにがイメージできるように園のことを話す

2歳を過ぎた子なら、保育園ってどんなところか話しておきましょう。

保育園に関する絵本もあります。読んでみるとイメージが湧きやすいのでおすすめです。

仕事先に事情を話しておく

入園しても、慣らし保育や子どもの体調不良で、なかなか出勤出来ない場合も。

仕事先には事前に事情を伝えておくといいでしょう。

慣らし保育は園で安心して過ごすための大切な期間

慣らし保育は「泣いてしまったらどうしよう」「ちゃんとやっていけるかな」という親子の不安を和らげてくれる大切な期間です。

もし、子どもが泣いてしまっても大丈夫!

保育園には、お子さんの気持ちを受け止め、見守ってくれる先生がいます。

慣らし保育は、親にとっても子どもと一緒に成長する期間です。

不安な気持ちを一人で抱えず、保育士とたくさん話して信頼関係を作っていきましょう。

親子で無理のないペースで園生活をスタートできますように。

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この記事を書いた人

こども園に13年勤めた元保育士。

小学生と幼児、2児の母。

保育の悩みを解決するきっかけになりたいと思い、ブログを開始。
保育や育児に関する情報を発信中。

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